家具制作の一環として、数年前からペンダントライトを作りたかったのですが、 家のスマートホーム化を行ったタイミングで、重い腰を上げて制作する気になりました。
ライトベースの作成
明るさを確保するために、E26ソケットサイズのLEDを3個装備できるライトベースを探しましたが、気に入ったものがないため、ライトベースから設計を行うことになりました。 強度と軽さの両立のため金属製、かつ角度をつけた曲げを行うため、パーツの干渉チェックをするために初めての3DCADを利用することにしました。(2D製図などは何回も経験あり)
無料で使える”FreeCAD”を立ち上げ設計開始。
線を作り、長さや角度を拘束していく流れは2DCADと一緒です。補助線機能を活用することが大切。
FreeCADの場合、複雑な形状になるにつれ、何の拘束が不足しているかがわかりにくいのが難点。また、板金モデリングをするにはプラグインを入れる必要があります。とは言え、無料でここまで使えるので満足しています。
CADが全くの初めてという人なら個人向けFusion 360(無料ですがライセンス・制約に注意)の方がいいかもしれません。操作性も良いですし、日本語の資料が多いです。
ライトベースの金具はmeviyに発注 https://meviy.misumi-ec.com/ このサービスがすごい!3Dモデルをアップロードすると全自動で解析を行い、見積もりもしてくれます。初回見積もり時は、斜めの曲げ加工が入っている箇所で、平行面が必要になるということで、自動見積もりの対象にならなかったので、当初完全な円だったE26ソケットをつける箇所を角丸にして、加工用の足場をつける設計変更を行いました。後でグラインダーで外せばいいと思い、このような対応をしましたが、自動見積もりでなければこの対応は必要ないかもしれません。 自動見積もりででた価格は3540円ほど。発注から4日で到着しました。
注文時の注意点として、meviyの連携サイトであるMISUMI-VONA側でアカウントの支払い登録を済ませたうえで、meviyを再ログインしないと、発注ボタンが出ないという問題がありました。月曜にお客様相談窓口に問い合わせてすぐに対処できたので納期に差は生じませんでしたが、ちょっとわかりにくいですね。
ランプシェード骨組みの作成
ランプシェードのフレームは中原工房で溶接することにしました。 https://nakahara-koubou.com/ SUS304(18-8ステンレス)材は横山テクノに発注 https://www.yokoyama-techno.net/
角度を伴った切断を行うため、中原工房にあるメタルソーでSUS304を切断する目論見でしたが、切断する際に材料が曲がってしまうトラブルが発生したため、仕方なくグランダーによる切断 + 半自動溶接での実装に変更しました。切断の精度が低く、溶接時の歪みが大きいため、最終的に若干歪んでしまいました。これがのちの工程に悪影響を及ぼすことに…… 利用時間をフルに使って、今回もギリギリで溶接を終わらせました。研磨しきれなかったので残りは家に帰ってからグラインダーで削ります。
骨組みとライトベースの塗装
いつもはペンキを使うのですが、ラッカースプレー缶による塗装にチャレンジすることにしました。 とはいえ、ラッカースプレーを利用するのは数十年ぶり。Youtubeで塗り方を学びなんとか塗装完了!塗装そのものは楽で綺麗に仕上がるのですが、簡易的な塗装ブースと養生で行ったため、塗料の粉が家中に飛散して大惨事となりました。やはりスプレーでの塗装は塗装ブースが必須ということを感じました。
組み立て
ライトベースの荷重を支えるために、別途チェーンなどを吊り下げるのは嫌だったので、コードのみで吊り下げる方法を模索していたところ、コードにシンブルをかけてシャンデリアを吊るしている建築会社のブログを見つけました。同じ方法を採用します。
https://ameblo.jp/yoshiki-0729/entry-12451843909.html
ちなみに、天井に繋ぐパーツの引掛シーリングの耐荷重は、5kgまでのようです。
ソケットは、磁器生の 青山電陶株式会社 E26-04 E26低一体式ソケット を採用。
陶器でできている、かなりしっかりしたソケットです。
アサヒ E26低一体式ソケット(直付) 白 セト製 E26口金用 E26-04
価格:308円(税込、送料別) (2021/4/25時点)
続いて、パーツの名前がわからず、購入までにもっとも時間がかかったものがこちら。 『ケーブルストレインレリーフワイヤクランプ』 電線にと構造物を固定するためのプラスチックパーツです。黒いものは楽天でも売っていますが、白いやつが売っていなかったため、なんでも売ってるAliExpressで探したらありました。 20個からですが仕方ない。 https://ja.aliexpress.com/item/1956682145.html
最後に、外装を仕上げます。 なめらかでほどよく透ける 157.0g/m2のケント紙で外装を作ることにしました。 試作段階ではでんぷんノリで組み立てたのですが、横方向の接着時に歪みやすく乾燥を待つ時間が長いので、細い両面テープを利用することにしました。元の設計図を使って型紙を作ると、先述したとおり溶接時の歪みのせいで、サイズが合わなかったので、実寸を取って型紙を作成することにしました。
完成!
と言いたいところですが、ランプシェードが歪んでいるので、近いうちにFRPでランプシェードとシーリングカバーを作りなおそうと思います。