乳がん闘病記 002.手術

「手術」

ナナの場合は、前回の手術では良性の腫瘍ということで、腫瘍のみを取り除きましたが、 悪性腫瘍の場合はその周りにもがん細胞が飛び散っている可能性が高いので、問題のありそうな腫瘍周辺を再度取り除く手術を受けました。また、リンパ節への転移も疑われたため、手術中に腫れているリンパ節の調査を行い、問題があれば切除するといった対応も追加で行われることに。 腫瘍のサイズが3.5cmと大きかったため、通常であれば術前に「薬物療法」を行い、腫瘍を小さくしてから手術するという流れでしたが、既に腫瘍の中心は取り除いた後だったためこのような流れとなりました。

手術を受ける時に、彼女は頻繁にブログを更新していたので、多めに引用します。

2012年6月4日

CTと「骨シンチグラフィー」・MRI・診察などで病院に通い、いずれも異常が無いことを確認。

2012年6月20日

再手術として、乳房温存手術 + センチネルリンパ節生検 + 腋窩リンパ節郭清を受けました。 腋窩(脇の下)リンパ節は腫れていて、転移の可能性が高いということだったため、手術中に切り取ったものを検査し、問題のリンパ節を切除するといった対応を行います。 手術中に問題のあったリンパ節は13箇所もあり、この全てを取り除きました。

なぜ再手術をするのかというと(唐突)、前回は、がんだと思っていないので、腫瘍ギリギリにしか切除していなかったのですよ。しかしながら、がんというのは腫瘍の周りにもがん細胞を飛び散らせているらしく、その飛び散ったのも切除するための手術です、今回は。ブログ引用

前回手術の周囲、以前の腫瘍を含めて径5センチほどと、腋窩(脇の下)リンパ節を全摘出したとのこと 今回は、傷口に血を抜くためのドレーンが付いていました。

6月22日の夜に患部に違和感を感じ、再検査。

張っている様な感じがしたので、自分で触ってみると、確かに腫れている! 収まるどころかどんどん張りが強くなって来た(左胸だけ、突然巨乳になったような感じww)ので、ナースコールで看護師さんを呼び、看護師さんが患部の状態を確認して当直の先生を呼び…. どうなるのかと思っていたら、処置室に来てと言われ、自分の足で歩いて処置室へ…(病室の近くにあるので、そんなに苦ではなかった) 簡易ベッドに横になり、何やら処置しだした… 当直の先生の見立てでは、術後、体液がうまく排出されないで溜まっちゃったのではないかと。で、ちょっと開けて取りあえず溜まった液を抜こう、ということで、胸めっちゃ押されました;;;ちょー痛かった 処置は、21:30くらいには終わり、とりあえず母と彼氏さんに緊急で処置した旨をメールし、就寝…. ブログ引用

2012年6月23日

患部の状態が悪く、再々手術をすることに。

患部の状態確認。で、やっぱり押される胸。でも、昨日ほどの張りが無いせいか、昨日ほど痛みはない状態確認して、外来の方でやろう、ということになったらしく、一旦病室に戻される 少し痛む胸を抱えて、外来の処置室のベッドに横になり、担当の先生に処置をしてもらったら、どうやら中の細い血管が切れて、血が出ているらしい! 排出液じゃなかったの!? このままここでやるのはちょっと痛いし、無理だから、と言って、再手術をするという話に。担当の先生の処置中、神経に触れたかなにかで、とても痛くて、再手術の為に必要な書類(手術承諾証と、全身麻酔なので、その承諾証)にサインするのもやっとだった;;; 一旦病室に戻ってからは、もうぐったり 11時頃に手術室に入ったかな?手術に立ち会う看護師やら麻酔医やらが簡単に自己紹介してくれるのも、わかったから早くしてーという感じで、とにかく、痛みに耐えるのに必死だった;; 手術は2時間30分ほどだったらしく、目が覚めたら15:00を超えていて、両親が傍にいてくれた この日は、ベッド上安静で、食事も止められ、点滴のみ… 先日の吐き気から学び、違和感を感じたらすぐに吐き気がある旨看護師に伝え、前回より早い段階で吐き気止めを点滴してもらう ブログ引用

2012年6月25日

点滴は昨日の夜に外れて、この日は父が一人でお見舞いに来てくれることに 父を待つ間、院内の図書室に行ったりして、リンパマッサージの本とか見たり、がんの治療についての概要を書いた資料や、緩和ケアについての資料をもらって、読んだ 緩和ケアって、がんの終末期の人のためのかと思っていたのだけれど、どうやら違うみたい がんでも、どのステージの人も利用できるようで、身体的•精神的苦痛を和らげるものらしい…. ブログ引用

この日に退院が決定。入院日数は5日間。 「緩和ケア」に関しては、私も終末期の人のためと思っていましたが、 ステージ関係なく、がんになった人とその家族の生活を問題なく過ごせるよう、サポートする役割となります。

2012年7月14日

腸炎で高熱の影響か、手術をした左腋窩がボーンと腫れてしまい、睡眠時に唸るくらい痛みもあるので、病院行ってきました!なんと、膿が溜まっている!!とのことで、どうやら高熱の原因はこれだったか、と。でも、膿が先か腸炎が先かはわからず;;; 術後の傷跡をちょっと開けて、そこから注射器のようなもので吸い出していたのですが、熱出る前にちょくちょく注射器?で吸い出していてもらっていた浸出液(透明)とはだいぶ違う色…っていうか違うモノ!妙に痛いと思っていたら!ほんとに膿が溜まってたのね!って色(濁ってる)してました;;; ブログ引用

再手術が入るなど、問題が発生したものの、その後の経過は順調でした。 この後は薬物療法に入りますが、その前に行っておく必要があるものがありました。

用語解説

薬物療法(ケモ)

薬を使って行う治療。乳がんでは抗がん剤やホルモン剤を使う化学療法が主となります。

骨シンチグラフィー

がんが骨へ転移しているかどうかを検出するための機器・検査。

乳房温存手術

乳房を全摘出せず、腫瘍と周辺の乳腺を部分的に切除する手術です。基本的に放射線療法や薬物療法を併用して行います。がんの状況にもよりますが、乳房全摘術と術後の生存率に差がないことが分かっています。 (日本乳癌学会乳癌登録データ 2011年)

センチネルリンパ節生検 腋窩リンパ節郭清

乳がんが転移する場合、まず腋窩リンパ節(脇の下のリンパ節)へ転移を行います。 リンパ節に転移がある場合は、さらに他の臓器に転移することが考えられるため、リンパ節を取り除く対応を行い、転移を止める必要があります。この対応を「腋窩リンパ節郭清」と言います。 以前は、乳がんの手術を受ける場合、全ての腋窩リンパ節を取り除いていたようですが、むくみ等の術後後遺症 が発生することから、手術中に、腫れているリンパ節を実際に取り出して検査し、問題がある場合のみ取り除くといった対応を行うことになりました。この検査を「センチネルリンパ節生検」と言います。

緩和ケア

生命を脅かす病気にかかった初期段階から、その患者や家族に対して、身体的・精神的・社会的・スピリチュアルなどの問題についてのサポート・ケア。QOLの向上を行うためにある。

この記事へのコメント