「乳がんの検査」
主流となっているマンモグラフィ(乳房専用のレントゲン)は、乳がんの早期発見に最も有効な画像診断の1つです。ただし、腫瘍と同じく乳腺も同じように映り込むため、乳腺濃度の高い日本人(特に若年層)に多い「高濃度乳房」の場合は乳腺内腫瘍は見つけにくいと言われています。 ナナのしこり(腫瘍)の大きさは3cmを超えていましたが、手術で取り出した後の病理検査まで乳がんと診断されませんでした。年齢からの発症率や症状から乳がんと診断されず、病期が進んだ状態で発見されてしまうケースでした。
2011年11月
左胸にしこりを感じ始めていたため、乳腺科を受診したところ「乳腺線維腺腫」と診断されました。 マンモグラフィを受けるも異常は見当たらず。
2012年3月
左胸のしこりが大きくなり始める。圧迫した際に痛みが出るようになりました。 ちょうどその頃、接骨院に就職し仕事に影響が出るため切除を検討する。 組織診(針生検)を行うも良性の結果。
2012年5月14日
乳腺線維腺腫摘出手術を受ける。3.5cmの腫瘍をギリギリの箇所で切り取る手術が行われました。 年齢を考えても、良性のものでしょうが念のため調べますと言われ、切り取った腫瘍は、ホルマリン漬けにされ病理組織学的検査に通されることに。 術後は、腫瘍を圧迫する痛みが無くなり、快適な生活を送っていました。
2012年05月30日
病理検査の結果が出て「できればご家族も一緒に」母親が同行することに。 ここで乳がんが告知されました。24歳3ヶ月。 主治医も准教授のO先生に変更。
若い人は進行が早いっていうから、早く対処しなきゃなー めんどうな事になったな… と、やけに冷静でした。隣にいる母は泣いているのに..ブログ引用
この時は、乳がんは治りやすく5年相対生存率も高いがんなので、楽観視していました。 告知直後、私とナナは冷静でしたが、以降一か月くらいまでナナの精神が不安定になっていた。
主治医の先生は、乳がんの病期(ステージ)に関しての説明はされていませんが、 しこりが3.5cmで、わき下または胸骨の内側のリンパ節に転移している IIIa期でした。
悪性腫瘍の場合は、前回受けた手術では不完全なため、再度手術を受ける必要が出てきました。 できる限り早くということだったので、手術日を20日後に決めました。
用語解説
乳腺線維腺腫
10-30代に多い良性の腫瘍です。悪性になることはありません。
高濃度乳房
乳房は、乳腺組織と脂肪組織で構成されています。高濃度乳房とは乳腺組織が濃い状態のことを指します。 日本人は高濃度乳腺の割合が高く、50歳以下では80%近くが高濃度乳腺であるとする報告もあります。 病気ではありませんが、マンモグラフィで白く写ってしまうため、病変が見つかりにくくなってしまいます。
組織診(針生検)
針生検とは、太い針を対象の組織に刺して採取し、調べる検査法です。 本来であれば、乳がんを確定させるための検査ではありますが、ナナの場合はここでは発見できませんでした。 http://ganclass.jp/kind/breast/biopsy.php
5年相対生存率
がんが診断された人が治療をした場合に、日本人全体で5年後に生存している人の割合に対して、どの程度生存できているか示しています。乳がんの5年生存率は、全がん(全種類のがん)の平均よりも上回っておりますので、治療しやすいがんだということがいえます。
若年性乳がん
乳がんは35歳未満で発症した場合は「若年性乳がん」とされます。 24歳以下で乳がんを発症した例は全体の0.098%。若年性のみで見ても3.6%ほどです。 (日本乳癌学会乳癌登録データ 2004〜2009年)
乳がんの病期(ステージ)
がんがどれくらい進行しているかの目安です。しこりの大きさ・リンパ節への転移・他の臓器への転移の条件で決まり、治療方針が決まります。 今回の場合は腫瘍のサイズが3.5cmでしたが、脇の下のリンパ節への転移が疑われていました。 http://www.nyugan-infonavi.jp/senmoni/houshin2.html