第三級アマチュア無線技士の資格を取り、無線局を開局しました。 コールサインは JL1HMT です。
なぜ今更アマチュア無線かというと、私の理由としては以下の通り。
- 高周波回路の勉強をするため、合法に電波を出したかった
- 自作アンテナの試験が可能
- ARDFに興味があった (送信機がモールス信号)
- 100歳になった祖父が旧日本軍の通信兵だった (和文モールス信号)
入門である第四級もありますが、難易度があまり変わらないということだったので、制約が少なく上記理由に適合する第三級にしました。 取得方法として、国家試験(CBT方式)の合格するか、養成課程講習会の修了いずれかが必要ですが、コスト削減と学習のため国家試験を受けることにしました。冊子「第3級ハム国試 要点マスター 2025」を購入と同時に1ヶ月先のCBT試験の予約を行い、後に引けない状態を作りサクッと合格。
合格したら、無線従事者免許(無線設備の操作を行うために必要な公的な許可証)と無線局免状(無線機を運用するための許可証)を取得してようやく電波を出すことができます。今回は発行までにかかる時間を短縮するために、合格後すぐに無線機を購入し、同時申請制度を利用することにしました。ハンディ無線機はID-50を秋葉原の山本無線株式会社で入手しました。用途的にIC-S10で良かったのですが、バンドスコープ機能に釣られました。アンテナ・スピーカーマイクも同時に購入。現物を見ながら店員さんが親身に相談に応じてくれて、Webと価格差が無いので店舗での購入は良いかもしれません。
試験を受けてから丸々2ヶ月かかりましたが、なんとか免許証・免許状受け取りができました。免許状については2025年10月以降から電子化されましたが、タイミングの問題で紙で到着。
無線従事者免許・無線局免状を同時取得したい場合の大雑把な流れ
同時申請についてはざっくり流れを説明すると、以下の通り。
- 試験に合格 or 養成課程講習会を修了する
- 無線機を購入する (免許の申請に無線機が必要。購入だけであれば免許不要)
- 無線従事者免許を申請する (書面・2025/10月以降はE-Govでも電子申請が可能?)
- 無線局免状を申請する (書面・電子いずれでもOK。無線従事者免許の申請と同じ時期であれば、どちらが先でもOK)
免許・免状はそれぞれ申請する必要があります。(書面の場合は同一封筒で申請OK) 総務省よりも、JARDの資料がわかりやすいです。 https://www.jard.or.jp/course/download/202502_douji_flow.pdf
電子申請で免許状に旧姓表記をする方法
無線従業者免許と無線局免状それぞれ旧姓併記で発行を試みたのですが、電波利用電子申請での無線局免状の場合、システムが旧姓併記に対応していない問題がありました。
関東総合通信局に問い合わせたところ、電子申請システム旧姓併記に対応していないため、申請書等の氏名のフリガナ欄に新旧姓を連続して記載することで、不備として扱わず手続きを進めるということでした。その場合は現姓及び旧姓が確認できる必要があるため、無線従事者免許に旧姓併記がない場合は別途書類提出が必要になるそうです。
また、今回は電子申請で免許状の申請を先に行なってしまったのですが、同時申請の"同時”はどこまで許容されるかという質問をしたところ、同時に申請するという前提の上で郵便の到着の都合もあるため1ヶ月ほどは猶予があるということでした。
アマチュア無線に関する質問の問い合わせについて
今回は調査のために、各所に何回か問い合わせしましたが、なかなか窓口がわかりにくいという印象でした。関東総合通信局の場合は総合通信相談所に電話してしまった方が早くて丁寧で確実です。 https://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/ques/faq/ques/index.html Web上にも相談フォームも用意されており、こちらも応答が十分早く確実な返答が期待できます。 https://www.soumu.go.jp/form/soutsu/kanto/opinions.html
逆に、推奨しない問い合わせ先として、総務省電波利用電子申請お問い合わせフォーム(https://qa.denpa.soumu.go.jp/csm?id=app_contact_form_widget)) が挙げられます。電子申請の質問はこちらにせずに、関東総合通信局に直接質問した方が良いです。こちらは担当部署が外部に公開できないということで、回答に信頼性が無く、また今回は質問してから回答までに19日を要した上に必要な情報を得られませんでした。
ハンディ無線機の持ち運びについて
無線機を外に持ち出す際に、ポーチを作ろうとしましたが、世の中に出回っているポーチを参考に検討したが、どれもイマイチ。特に操作性が犠牲になってしまうのがいただけない。
ポーチ以外の選択肢を探ったところ、キャリングハーネスを作っている記事があったので、これを参考に作成。https://www.fbnews.jp/201705/myproject/ 4mmのパラコードで作りましたが、操作性・保持性共にいい感じです。
実際どのように交信するのが良いか?
WebやYoutubeを見ても人によってCQの出し方が異なったり、本当に正しいのかわからない誰かが主張する暗黙のルールなどが蔓延っていて交信するのが正直怖いです。
なので、体験運用の日にCQ出版社の無線室(JA1YCQ)にお邪魔してきました。本来であれば体験運用は通話のみとなりますが、参加した時間帯に他の体験者が存在せず、私が3アマの免許を持参したということもありFM D-STAR SSBの他 CWでの通信の様子を見せてもらうことができました。D-STARは聞きやすいのですが、FMやSSBは正直聞き取りにくいです。これは慣れだそうです。また。せっかくの体験運用なのでCQの出し方を教えてもらい、実際に無線機を操作してD-STAR GW経由でCQを出して交信にチャレンジしました。
これはあまり関係ない話なのですが、私の自宅である大田区(しかも谷)では、ほとんど電波を受信できず、ましてや呼び出ししている局は聞いたことがないくらいなのですが、CQ出版社のある巣鴨で無線機をONにしたら多くの周波数が使われていて驚きました。
その後、本日10/21の昼休み中に自宅でCQを出している局と交信することができました。聞き間違えかもしれませんが、RSレポート51ってあるのですね。5W出力だったのですがやはり立地に問題がありそうです……
CQの方法については別途記事にしようと思います。
免許取得タイムライン
8/3 試験 8/13 結果通知 8/14 免許状を電子申請 8/21 免許証を書面申請 (別途申請が必要ということに気づかず遅れました) 9/25 申請手数料の電子納付手続通知&振り込み 9/27 免許証受け取り 9/29 免許状審査終了 返信用封筒送付 10/8 免許証・免許状受け取り
アマチュア無線について
アマチュア無線人口は減り、特にシニアに偏っているのは、様々な理由があると思いますが、やはりアマチュア無線でできることがほぼスマートフォンで代替可能かつ、申請が面倒で時間がかかるというのが大きいでしょう。 緊急通信用途としても、今はスマートフォンで衛星通信もできますし、おしゃべりしたい人は「ランダムチャット」や「斉藤さん」のようなアプリがあります。私のように通信としての興味がある場合でも、IoTで使うならば結局 RoLa (920MHz)やISMバンド(2.4GHz)の方が安くて使いやすくて業務用途にも使えるので、そちらを学んだ方が実用的です。自分で無線機を作りたいという場合でも、実際に電波を出すにはJARDにスプリアス確認保証手続きを行なってもらう必要があったり、そもそも実用的な物を作れるかと言ったらなかなか難しい上に、運用が制限されてしまいます。 免許取得前はあまり交信を行うつもりはなかったのですが、実際に交信できるとそれなりに面白いのです。しかし、長距離通信の設備を整えたり免許取得にかかる労力を考えると、ライセンスフリーラジオでも良いと思ってしまいます。
とりあえず、430MHz と 144MHz の八木アンテナでも作って交信してみようと思います。